虎山長城

 1時間弱掛けて、長城を登る。途中でもかなり景色が良くて、丹東側も北朝鮮側も見渡せる。一番上の楼まで行くと、これまた北朝鮮側を見放題。一面に広がるトウモロコシ畑と農村部の家が見える。またまた双眼鏡で見てみると、外で作業している人が見え、家は瓦屋根で話通り窓ガラスがないように見える。でも、家の感じは昔の日本の家とよく似ている。

 存分に風景を楽しんだ後、下まで降りる。登りのルートよりも勾配が急で崖みたいになっていて先が見えないところもある。これ、階段を踏み外したら確実にゴロゴロ〜て落ちるね…と思いながらソロソロと降りていく。

 下に着くと、ガイドブックにあった通り、船、といっても小舟だけど、それに乗って国境沿いを行き、入り口まで戻った。

 帰りはちょうどタイミング良くバスが来たのでバスに乗って丹東に戻り、お昼を食べて余裕を持って高速バスで6:30過ぎに大連に戻ってくることができた。

 今回の旅は、想像を超えることの連続で、行程に無駄もなく本当に良い旅だった。今日に至っては、朝の親切な運転手との出会いに始まり、意外な場所に行けたり、タイミング良くバスが来たり、大連に帰る帰りのバスで、日本語を勉強しているという大学生の女の子と仲良くなったり、大連に戻ってきた後、真上で花火が上がるのが見えたり、幸運続きの日だった。