そうだ、上海に行こう

 中国に来てからまだ上海に行っていなかったし、おばさまにもお会いしていなかったので、"来週行こう"、急に思い立って行くことにした。

 約4年前に行ったときよりまたかなり変わっていてびっくり。そして実は、4度目の上海だったりするのだけど、悲しいかな、全く土地勘がない自分にがっかり。

 前来たときには、まだリニアモーターカーはなかったし、地下鉄も2号線までしかなかったのに9号線までできている。しかも、かなりデジタル化され、自動切符販売機がお目見えし、「あと何分何秒で次の地下鉄が来ますよ〜」の表示まである。これはすごい。観光地の「新天地」…元フランス租借地を再開発した新天地…こんなところはあったっけ?いや、なかったはず。

 今回の初体験は、431km/hという中途半端な最高時速をマークするリニアモーターカー、上海馬戯城というところの雑伎団+マッチョなお兄さんたちが飛んだり、跳ねたりだけでなく、球の中をバイクでぐるぐる回ってしまったりもするアクロバットな演出、おしゃれな新天地、中国らしい庭園のヨ園の夜景、上海から1時間半ほど離れたところにある水郷の周荘。

 リニアモーターカーはメーターの表示をずっと見ていたけど、432には決してならかなった。周荘は、昔の商人が住んでいた街がそのまま残っているところで、街に川が流れ、中国らしくて、とても落ち着いた場所だった。おばさまと一緒だったので、「ここが陳さんのお屋敷で、このお庭の意味はね…。ここがチョウさんのお屋敷で、この道具見たことありますか?」と、ガイドのように案内してくれた。

 周荘は普段は人でごった返しているらしいが、その日はすごく寒くて雨模様だったので、ほとんどの場所ががらがら。小舟にもすぐに乗れた。小舟でゆっくり15分ぐらいかけて一周する間、船頭さんが民謡を歌ってくれるのだけど、歌ってもらうにはお金を追加で払う必要があるので、同乗した学生っぽい男女6人団体は、「寒いし、お金払うのも勿体ないので、自分たちで歌おうよ!」みたいなノリで、大声で数曲歌い始めた。一緒に歌えなかったけど、おもしろかった。

 あとは夜、外灘の夜景を見に行くとき、欧米人に呼び止められ、「一緒に写真を撮りましょう」と言われたので、ごっつい身体の欧米人と一緒に写真を撮った。なぜこんな普通の交差点で写真を?と思ったら、遠くのROLEXのビルのてっぺんに王冠があって、ちょうどその位置から撮ると、頭に金色の王冠が乗っているように見える。すごい、この発見。

 そんなこんなで3日間欲張って色々回って思ったこと。大連も都会だけど、上海はもっともっと都会で、おしゃれで、雰囲気が違う。歴史的な背景もあるけど、西洋文化の融合も大きい、そんな感じがした。