梛(なぎ)の木

おみくじって大体境内の木に結ぶけど、内容の良し悪しに関係なく結ぶものなのかな?と言っていると、親に「あそこら辺の人に聞いてきたら?」と言われてしまった。

"え?私が聞くの?"と数秒迷ったけど、えいやっとお守りを売っている場所にいたおじさんに聞いてみたところ、「おみくじ担当は私です。」という別のおじさんが出てきて、近くの木まで案内される大事になった。

「いやいやそこまでして頂かなくても結構です。」と断ろうとしたが、「いや、このお話だけ是非聞いていってください。」と、かなり積極的だったので引くわけにもいかず、続けて話を聞いていた。以降5分ぐらいの話をまとめるとこんな感じだった。

  • どの神社にも梛の木があって、おみくじの良し悪しに関わらず、梛の木に結ぶと良い。
  • なぜその木が梛の木かというと、海の「凪ぎ」に掛けて心静かな様子を表している。
  • おみくじは今の状態を表すらしい。
  • おみくじの内容が良くない場合は、結ぶときに今までは良くなかった分これから努力する、という決意を立てて結ぶ。
  • おみくじの内容が良かった場合は、今までの良い状態を維持していく、という決意を立てて結ぶ。
  • 今年一年、「大年(神社の名前)さんに誓いを立てた」ということを忘れずがんばってほしい。
  • そして来年、その報告をしに来てほしい。


私の解釈が少しずれた箇所もあるかもしれないが、大体こんな内容だったと思う。これを親に伝えると、「へぇ〜そうなの。」と、近くの関係のない木に結んでいたおみくじをさっさと取ってき、梛の木に結び直していた。

それにしても梛の木に結ぶなんて知らなかったので、かなり勉強になった。

しかし、どうやらよっぽど信心深いのか、神社の慣わしに興味を持っている人だと思われてしまったらしい。おみくじの話の後、「また良ければ大年神社の由来とか、その他のお話もありますので聞きに来て下さい。」と添えられたのには、ちょっと苦笑してしまった。