チャイムの謎

 お昼ご飯を食べながら、学校の教科書にはこういう歌が載っていた、とか、音楽祭でこういう歌を歌った、という話をしていた。

 そのとき、Oヌが『恋は水色』を歌っただったか、好きだったか、はっきり覚えていないのだが、言ったので、メロディーを教えてもらうと、何と中学校の時の、始業のチャイムではないか!中学生のときから、題名を知りたいと思っていたのが、9年の歳月を経て今叶うとは!なんという偶然だろうか。

 さらに、『遠き山に日は落ちて』という曲も好きで、帰るときに流れていた、とかいう話が出たので、またメロディーを教えてもらうと、何と、今度は中学校の時の、終業のチャイムではないか!この曲も1度は題名を教えてもらったことがあったように思うが、忘れてしまっていたので、知りたいと思っていたところだった。これまたなんという偶然だろうか。


 と、いうわけで、そう、私が通っていた中学校は、「ミ〜レ−ドシラソ−−ラドシド−ラソラソミ〜」というメロディーの『恋は水色』で授業が始まり、「ミ−ソソ〜ミ−レド〜レ−ミソ−ミレ〜」というメロディーの『遠き山に日は落ちて』で授業が終わっていたのだ。

 『遠き山に〜』は、割と、「6時に島全体に流れる」とか、「下校時に流れる」とか、題名や曲の感じ通り、夕暮れ時の曲や帰宅時の曲として使われているのも納得できるが、『恋は水色』で、勉強を始める、というのはなかなか珍しいのではないだろうか。

 と、思って検索してみると、「ウチの学校のチャイムはなぜか『恋は水色』だった。」とか、ちらほらヒットしてきた。なんだ、別に珍しくなかったのか。


 ちなみに、お昼に聞いたこの2曲の題名を、夕方にはすっかり忘れていて、『水色の恋人』(『恋は水色』)と、『夜の山に日は沈む』(『遠き山に日は落ちて』)だったっけ?『暁の山に日は沈む』だったっけ?と、地球上では起こりえないシチュエーションの題名を思い浮かべていた。少し考えてみると目茶苦茶なんだけど、一瞬、夜の山にでも暁の山にでも、日が沈んでいく情景に全く違和感を感じず、正しいと思っているから恐ろしい。。記憶力悪くなったなぁ。