「は」と「が」

 以前本かテレビで見た気もするが、「彼は犯人だ。」と「彼が犯人だ。」とではどう違うのだろうか?

 答えは、「彼は犯人だ。」だと、焦点が助詞「は」の後ろの「犯人」に当たり、「彼が犯人だ。」になると、助詞「が」の前の「彼」に焦点が当たるらしい。確かに、犯人が誰であるかを強調するときには、「私じゃない!彼女が犯人よ!」と「が」を使う気がする。そうすると、焦点はちゃんと「が」の前の「彼女」に当たっている。

 「は」の後ろ、「が」の前に焦点が当たる、という例は疑問文にもちゃんと反映されていて、「いつが休みですか?」というと、聞きたいのは「いつ」の部分で、「いつ」に焦点が当たるようになっている。「いつは休みですか?」とは言えない。

 逆に「休みはいつですか?」と述語に疑問詞がくると、助詞は「は」になり、今度も「いつ」に焦点が当たるようになっている。

 普段、習慣として使っているから全く気づかないけど、やっぱり日本語もちゃんと文法に則って構成されているんだなぁ、と思った。