日本語能力
日本語能力試験2級の文法問題にはこんなものがあるらしい。
問:何を始めるにしても、まず資金。金が無いことには( )。
1.はじまるはずだ 2.始まらない 3.始めなければならない 4.はじめようとしない
Sさんに2.が正解だが、4.はなぜおかしいのか、と聞かれた。
日本語を話したり書いたりするときに文法なんて意識していないので、なぜ、と聞かれると説明に困る。「2.始まらない」の原形は「始まる」で自動詞、「4.はじめようとしない」の原形は「はじめる」で他動詞。「金が無いことには△△が始まらない」で、目的語をとらないから、ここでは他動詞ではなく、自動詞がくるはず、だから4.は間違い。こんな感じだろうか。
問:夏休みで、Kさんは国へ帰っていたので、連絡の( )。
1.とりようがなかった 2.とるまでもなかった 3.とりつつあった 4.とるべきでなかった問:「沈黙は金」と言うが、黙ってさえいればいい( )。
1.というものでもない 2.というものだ 3.というはずではない 4.というところでもない
こんな問題についても聞かれた。上の問題では「とるまでもなかった」の意味が分かりにくいらしい。ここの「まで」は副助詞(?)。でも文法的に説明するのは難しいので(と、いうかできないので)、別の表現を例に挙げてみた。ぴったり一致はしないけど、1「とる必要がなかった」の意味なので、「とる手段がなかった」の意味になる1.が正解になる、とか何とか。
下の問題では、「1.というものでもない」の意味が分かりにくいらしい。確かに「というものではない」の全文否定から更にひねって部分否定(?)にしているので、難しいと思う。
きっと私が高校の英語の文法とかで、迷ってたときのような気分なんだろうな(能力面では私の英語の方が遙かに劣るけど)。1.か3.どっちでも言えそう…あ〜どっちだろう迷うぅ、みたいな。日本語って余計に微妙なんだろうなぁ。