宿題

 今日のマラソンでKさんから宿題が出された。一丁締め、一本締めの話から、「一丁締めの"一丁"ってどういう意味なの?」と。

 マラソンでもこの件に関して色々な議論がなされた。

『「一丁」って、「豆腐一丁」「拳銃一丁」「一丁前」「パンツ一丁」など色々な使い方があるけど、そもそもどういう意味だろうね?「一丁前」「パンツ一丁」の使い方を見ると、限界に達したっていう完了の意味っぽいよね。とすると、「豆腐一丁」ももうこれ以上切れません、の限界の意味?なら、「拳銃一丁」は?』などなど。


 まずは基本に則って辞典を引くと、


いっ‐ちょう【一丁】─チャウ?名?

①鉄砲・刃物・農具など、主に細長いものの数え方で、一つ。「ピストル[のこぎり・くわ・駕籠かご]─」 「一▼挺」「一▼梃」とも。「梃」は当て字。
②豆腐とうふの数え方で、一つ。
③一品料理などの一人前。「ラーメン─」
④書物の表裏二ページ。
⑤〔俗〕ひと勝負。また、ひと仕事。「もう─やろうじゃないか」「─上がり」◇副詞的にも使う。

となっている。

この時点で、「豆腐一丁」「拳銃一丁」の「一丁」は単位ということで解決。


 「一丁前」についてはこういうのを見つけた。


一丁前の「丁」は、「正丁」のこと。
正丁とは、律令制で、二一歳以上六〇歳以下の健康な公民男子。
一丁前とは、成人と同じ資格・能力があることを言う。

これで、「一丁前」の「一丁」は辞書の意味とは由来が違って、「一丁前」で一つの言葉、ということが分かった。


 で、肝心の「一丁締め」については、検索しても由来は見つけられなかったのだが、今ふと上を見てみると、辞書の⑤に「ひと仕事」の意味があるではないか。「一丁締め」の「一丁」はこの「ひと仕事」の意味で、「ひと仕事を締める、つまり終える」ということではないでしょうか?