苦手

 昨日、カタカナ表記がよく分からない、と書いたが、ひらがな表記もたまによく分からないときがある。
もともとキータッチは速い方ではないが、「でゅ」とか「びゃ」とか小さい「ゃゅょ」が入り、且つ、普段あまり使わない文字を打つときになると、速度が著しく遅くなる気がする。あと、な行とま行を入力するときに、子音が「n」だったか「m」だったか迷うときがある。口で言うときに迷うことはないのに、なんでだろう?


 さらに、未だに間違うのが、「ざ行」と「だ行」。方言で「ざ行」と「だ行」の区別がなく、「ざ行」が全て「だ行」になってしまうため、「ざ行」は私たちが苦手とする行である。苦手とするというか、小さい頃は、「ざ行」の存在すらあまり感じていなかった気がする。


 さすがに今となっては、日常生活で良く使う言葉は、高校の時に県外の同級生に指摘されてから直し、「全然」を「でんでん」とか、「冷蔵庫」を「れいどうこ」と発音することはなくなったが、あまり使わない言葉は、「ざ」なのか「だ」なのか、本気で悩んでしまうときがある。考えてみると、すごいハンディキャップを背負った県民だなぁ、と思う。私は、まだ意識すれば直すことができたが、どんなに意識しても、口が「ざ行」に対応していないのか、発音できない子もいた。今はできるようになっているかもしれないけど、例えば、正しい発音が求められるアナウンサーや声楽家を目指した場合、壁となっていたかもしれない。


 この、「ざ行」と「だ行」の混同。「月刊 言語」には、県の方言の特徴として挙げられていたが、県全体の特徴なのか気になるところ。