打って変わって

 大晦日に大阪に出て行ったときに、衝動買いした『最後の恋、初めての恋』を読む。今映画で公開中だったっけ?

 ストーリーは、婚約者と友人に裏切られ、心に深い傷を負い、生きる意味さえ見失って上海に赴任してきた自動車メーカー駐在員の早瀬と、上海で出会う姉妹:ミン、リンとの間で繰り広げられるラブストーリー。題名が『最後の恋、初めての恋』なのは、早瀬と姉:リンが惹かれ始めたときには、リンの余命が半年であるのに対し、姉の病気の事を知らない妹:ミンが早瀬に初めての恋をするからである。

 廃人同様だった早瀬が、人を愛したいと願う気持ちと生きる活力を取り戻してからの展開が割と早く、リンが余命半年という事実から、結末は読めるので、どこかで読んだストーリーだなぁ、という感じがした。書き出しの、


永遠、そんな言葉が、何故あるのだろう。
終わらないものなんてない。誰もが、それを知っているのに・・・。
 

と、いうのも、ハッピッピで終わらない恋愛ものにありそうな台詞だなぁ、と思ってしまった。

 結構批判的に書いてしまったが、ミンの早瀬に恋する姿がとてもストレートで、かわいいし、リンとミンのお父さんが良い感じだったので、ビデオになったら、一回見てみたいなぁ。