遅れてやってきた親サンタ

yingying2003-12-20

 ピンポ〜ン。お昼頃、親から荷物が届いた。この時期の届け物、もしかしてアレかな・・・?

 と、思って、荷物を開けてみると、4つほどゴロゴロとものが入っている。その中に、やっぱりアレが入っていた。何を隠そう、クリスマスの時によく売られているブーツ菓子である。

 別に、親にとって私は、いつまでも小さな子どもだからとか、お菓子をあげたくなるほどかわいいからとか、そういうわけではなく、これはある意味、私に対する償いなのだと思う。


 うちの家では、小さい頃から、クリスマスにケーキを焼いたり、ツリーを飾ったりはしていたものの、サンタがやって来たことは一度もなかった。だから物心がついた頃には、「サンタはいない」ということも悟っていて、幼稚園でみんなが「サンタさんが来る」とか「サンタさんがきた」とかはしゃいでいる隣で一人、「サンタなんかいないんだよ。」と冷めた発言をしていた気がする。

そういう、サンタに扮して、夢を見せてくれなかったことを寂しく思う心が、ずっとあったからか、あるとき親に「サンタに扮して夢を見せるべきだった。」とか「ブーツ菓子がずっとほしかった。」とか冗談半分で言うと、「そうなんだ・・・。」とちょっと考え込まれてしまった。また、その年、たまたま父親が会社のクリスマスパーティで景品としてもらってきたブーツ菓子に、大学生にもなって本気で喜んでいる姿も、複雑に映ったに違いない。


 その次の年から、何か思うところがあったらしく、毎年ブーツ菓子がプレゼントされるようになった。今年はピンクのブーツにボンボリがついたものだった。かわいらしくって、まだ、お菓子の中身も確かめずに飾っている。 今年はそれ以外に、小さい頃からよく作ってくれたクッキーやちょっとした衣類、そして父親から紅茶が一緒に入っていた。正直、こんなに親からプレゼントをもらったもは始めてかも。。嬉しいけど、ちょっと戸惑ってしまう。

 ちょうど同じ頃に、友達からクリスマスカードやお菓子も届いたので、週末に一気にクリスマスが押し寄せてきた。