みやびへのいざない

 Fさんの招待により、「オリジナル帯結びショー」に足を運ぶ。

 会場についた途端、着物姿の煌びやかな女の方がたくさんいらっしゃって、すでに異空間の匂いが漂っている。
 席に座っていると、着物姿のFさんが声を掛けに来て下さる。着物がとてもよく似合っていて、とてもきれいで、さすが、帯の巻き方が見たこともないほど優雅である。今まで、テキパキとお仕事をされている姿、マラソン、登山など活発に活動されている姿、しゃべりで周りのみんなを笑わせる姿、しか見たことがないので、着物姿はまた全然印象が違う。

 さて、ショーが始まると、モデルさんが、真ん中で回転したりしながら、全体を見せてくれるわけだが、終始、「はぁ〜きれいだなぁ。すごいなぁ。」「モデルさんにあってるなぁ。」「やっぱ着物はいいなぁ。」「たまには着たいなぁ。」と、ため息混じりで舞台上に憧憬、羨望のまなざしを向けていた。

 実際に舞台上で、着付け役の方がモデルさんの帯を結び、披露する、というプログラムに、着付け役のFさんの他、モデルとしてMさんが出場されていた。赤い振り袖なのに、清楚に見えて、Mさんの美しさがすごく引き出されていたと思う。また、振る舞いが女らしくて、惚れ惚れとしてしまった。別のモデルさんの着付けをしていたFさんも、とてもてきぱきと帯を結ばれていた。さすが、仕事が早いだけではなくて、着付けまでもが早い。

 そんなこんなで時間はあっという間にすぎたが、2時間どっぷりと、みやびの世界に浸ることができた。たまには、こういう美しいものを見るのも、心が洗われるし、癒されるし、いいなぁ。

 Fさん、華やかな世界へ招待して下さって、ありがとうございました。


 「私もたまには着物を着たいなぁ。」(ポロリ。)