行き着いた先は…

yingying2003-11-15

 ふと雑誌で見た、大山寺というところを目指すことにする。雑誌では、道筋に関する記事は特になく、「寺に行って、その後たらいうどんでも食べよう。」という至って普通な感じだった。寺を地図上で確認すると、どうやらとても山深いところらしいが、まぁ、それでもあの辺りは山だし、大したことはないだろう、と思っていた。

 ところが、道なりに行っていると、道はどんどん細くなり、人里から離れていく。しまいには、対向できないぐらいの山道になり、柿を収穫している人の車一台以外出会わない。少し不安になったが、小さいながら、看板は立ってあるので、それを信じてひたすら、山道をうんうんと上がっていった。すると、もう5キロぐらいは走っていただろうか、俄に人がいる気配がして、ぱっと目の前が開けたかと思うと、そこに1つのお寺が佇んでいた。

 敷地面積はそんなに広くないが、木があり、ひっそりと紅葉している。門がある石段の下には、紅い葉が落葉していて、地面も紅くなり、とても幻想的である。あ〜きれい。思わずため息が出てしまった。

 後で気づいたのだが、別に下に門があり、上の門まで竹林の中を石段が続いていた。せっかくなので、石段を下りて、下の門の金剛力士像っぽい像を見、もう一度上まで上がってきた。

 それにしても、行き帰りですれ違った車は3台ほど、見かけた人は5人ほど、という、秘境の地に出会ってしまったものだ。お遍路さんが参る寺の1つらしいが、ここに車ではなく、自分の足で参る人は、大変だろうなぁ。