ジャズでカルチャーショック

yingying2007-04-28

 夜、人民文化倶楽部という文化会館みたいなところに、ジャズを聴きに行ってきた。

 チケットもないまま行ったが、文化会館の前にいたダフ屋で安くチケットが買え、無事中に入ることができた。どんな人たちが演奏するのかも知らなかったが、チケットを見ると、ピアノ、サックス、ベース、コントラバス、ドラムの構成であることが分かり、ステージを見ると、紅い横断幕に「美国約翰・塞尓文爵士五重奏音楽会」と書かれてあった。

 「美国約翰・塞尓文爵士五重奏音楽会」は、

  「美国」=「アメリカ」
  「約翰・塞尓文」=「ジョン・サイモン」
  「爵士五重奏」=「ジャズ五重奏」
  「音楽会」=「音楽会」

 で「アメリカ ジョン・サイモン ジャズ五重奏音楽会」となる。

 「ジョン・サイモン」って何か聞いたことがあるけど、一昔前のジャズ界の著名人だったような…そんな人が来るんだろうか、それともグループ名のことなんだろうか?それも気になったけど、ステージの様子から演奏の様子まで色々なことが気になった。

 ・オーケストラやオペラが似合う古典的な雰囲気のホールに、ジャズが何かミスマッチ。

 ・ステージの飾りが古代を彷彿させるギリシャ柱、椰子みたいな木、馬簾みたいな葉物、チューリップの植え込みと統一感がなく何か変。ジャズの雰囲気とも合っている気がしない。大連にも何件かジャズバーはあるけど、上海のように盛んではないようなので、もしかしてステージ造りに迷ったとか?

 ・司会者がいて、とにかくいっぱいしゃべる。演奏前には演奏者を1人ずつ舞台に呼び、5人の経歴を1人1分以上話し、途中の10分間休憩の間もずーーと話していて、どうやらジャズについて解説をしているようだ。さらにアンコールの前にも出てきて何かしゃべる。演奏者はアメリカ人ということもあるかもしれないが、一言も発さない。

 ・ステージのライトは全体的に明るいままで、ソロをしてもスポットライトが全く当たらない。

 ・ソロが終わるタイミングで拍手がない時がある。

 ・終了前、総立ちで拍手したかと思うと、拍手しながらも出口に向かいさ〜と引いていった。さすが引きが早い!


 ま、でも久々の生ジャズだったし、お決まりの曲以外に、中国の曲をアレンジしたものもあり、なかなか楽しかった。