今、だれもいません

yingying2005-06-06

 ある本にこんなコラムが載っていた。


 断り方に気を遣う日本人は多い。

(中略)

アメリカ人宣教師たちが個別訪問で各家庭を回る時、玄関のドアをノックする(あるいはチャイムを鳴らす)と、家の中から、全く予想もしなかった、世にも不思議な言葉が返ってくるという。次の言葉である。

 「今、だれもいません」

これは、もちろん家にだれもいないといっているのではない。そんなことはありえない。話している本人は少なくともいる。日本人にしてみれば、主人、親などの責任のある人がいないという意味である。しかし、こんな断り方はアメリカ人にしてみれば前代未聞である。英語だったら、単純に、No,thank you で十分である。Nobody is at home といって断ることなど考えられないわけだ。

 そういえば昔、祖母が「今、だれもいません」と言っていた気がする。そのときは気づかなかったけど、確かに文字だけ見たら変な感じ。「誰もいないって、あなたがいるじゃない。どういう意味?」とはてな?となる気もわかる。