候(そうろう)文

 父より、誕生日に贈ったネクタイのお礼のメールが届いていた。しかし、何故か見出しが「誕生日の贈り物に感謝にて候。」で始まる候文。。冗談好きとは言え、こんな文面で送ってくるとは暇なお方です。。

 ま、一部抜粋するとこんな感じ。



才丈たる娘御へ

拝啓

拙者の齡(よわい)も五十路の後半になりて還暦に手が届くに近き候。

この期に貴女より上品にして高貴且つ雅にして華麗なる紋様の舶来語にてネクタイとか申す首飾り布を頂戴仕り忝く思い候。

(中略)

有難き物を御送付願った日、直ちに電気肉声通信機にて連絡をするも御不在にて今日まで御礼を申し上げず、
御礼が遅くなり申した義を詫び、取り急ぎ御礼の言葉とさせて頂きたく候。

(中略)

                                敬具

 愚なる父より


首飾り布、電気肉声通信機って・・・。

対抗して、趣向を凝らした文面で送らねば、と思ったが、笑いの才なき娘故、普通の文面で勘弁していただくことにした。。


前回は「オオキニ!」で始まり、「これにて終わり NHK」で終わる軽い文面のメール、そして今回は候文、父上もそろそろネタ切れでしょうね。