変化

実家に帰るたびに、少しずつ周りの光景が変わっていく。今回も前の家が、母屋、離れ、納屋があり、屋根付きで横にカラカラと引く門付きの家だったのが、一気に洋風の館に立て直されていた。裏の田んぼも少しずつ浸食されていっている。田舎の風景が好きな私としては、悲しい限りである。

思えば、田舎暮らしではなかったが、私が小さい頃は結構のどかなものだった。小学校は田んぼのど真ん中にあり、春にはレンゲを摘みに行き、夏にはかかしを作り、冬には全校生徒で自作のたこ揚げをしたものだ。用水路でふなや水草を採って、よく長靴の中まで水が入り泣きそうにもなったっけ。懐かしいなぁ。